舌癌(ぜつがん)の手術
舌癌(ぜつがん)の手術を行う場合、術後の機能障害の程度は、舌の切除の範囲によって様々です。
不幸にして舌の半分を失わねばならないようなケースでも、欠損部を他の筋肉や皮膚で補充する、いわゆる再建手術を同時に行っている病院もあります。
術後の機能障害を最小限にとどめることができますので、実生活では何とか会話によって意思を伝えることができ、また食事もほとんど正常にとることができるでしょう。
舌癌の困った特徴ひとつは、リンパ節への転移がかなり多いことです。
晩発性転移といわれるものは、治療開始時にリンパ節転移がなくとも、治療終了後に約3割ほどの出現があります。転移の頻度は、癌(がん)の大きさが増すほど高くなります。
転移したリンパ節は硬くふれ、ほとんどが顎下部、頚部などに出現します。
転移したリンパ節は、周囲のリンパ節を含めた一塊を取り去る必要があります。
この手術は、頸部かく清術とよばれます。