舌癌(ぜつがん)の治療方法
舌癌(ぜつがん)は専門のお医者さんによる治療を行い、早期に発見できれば90%は治ると言われています。
舌癌(ぜつがん)は、頸部(けいぶ)リンパ節転移も多く、初回治療時にはなかったリンパ節転移が舌癌(がん)の治療後に出ることも多く、予後に影響します。
舌癌(がん)の治療の基本は、切除手術となります。首の周囲のリンパ節に転移が見られる場合は、リンパ節も一緒に切除します。
現在は技術向上により、切除範囲をかなり小さくして、舌の機能を温存できるようになっています。
通常は1~2ヶ月入院して行なわれますが、2cm以下の小さな癌(がん)では外来でできる場合もあります。
また、癌(がん)が小さくてリンパ節転移のない早期では、放射線療法も可能です。
このように、舌ガンの治療は、手術療法と放射線治療とが主に挙げられます。
舌癌(ぜつがん)は、大きさや進展の具合などから1期から4期までの4段階に分けられます。
1期や2期の比較的早期の段階の舌癌である場合、多くは、放射線治療や小範囲の切除のいづれかで治ります。しかし、それ以上のもっと進行した舌癌(がん)では、放射線では消失せず、さらに手術を行わなければなりません。
切除の際にレーザーを用いる施設もありますし、抗ガン剤による化学療法も、上記の治療との組み合わせで行われることがあります。
癌が小さく浅い場合、舌の一部分を切除し摘出を行います。
切除範囲が小さい場合には局所麻酔による、日帰り手術や数日間の入院手術でも治療が可能です。
進行癌では、頸部リンパ節転移を伴っていることが多いため、リンパ節と周囲の組織を含めて摘出する頸部郭清術が行われます。
いずれの治療法でも、高い制御率が期待できます。
長期的・潜在的なリスクを考慮した場合には、舌部分切除術がまずは選択されます。